スタートアップ資金調達リサーチ【Week : 9/30-10/4】今週はプラットフォーム関連事業をピックアップ!

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10月が始まり、さっそく様々な分野で活躍するスタートアップ企業が資金調達を発表しています。

今週は、プラットフォーム業における資金調達のニュースが目立ちました。そこでこの記事では、9月30日から10月3日の間にリリースされた、プラットフォーム関連事業の資金調達ニュースをまとめています。さらに、事業内容、調達金額、今後の展望についても詳しく解説します。

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建設人材マッチングプラットフォームを運営する助太刀、17億円の資金調達を実施

事業内容: インターネットを利用したサービスの企画、制作及び運営

調達金額: 17億円

引受先: パナソニック ホールディングス、日本郵政キャピタル、三井住友信託銀行、MPower Partners Fund

今後の展望: 事業領域の拡大

助太刀は、建設業界における人手不足問題を解決すべく、各種サービスを展開しているスタートアップです。主力サービスの「助太刀」建設業界に特化した人材マッチングアプリで、建設業界の法規制や、慣習も考慮し、建設業界に特化した仕様となっています。職人・工事会社と効率的にマッチングできることから支持を得ており、登録事業者数は20万以上にまで伸びています。

また助太刀は、将来的な人手不足を解消するべく、職人のキャリアパスを支援するサービス「助太刀学院」を通じて、教育事業への新規参入を決定しています。建設業界向けの求人媒体である「助太刀社員」も提供しており、様々な手段によって建築業界のDX化を図っています。

エンタメ領域のサービスを展開するトラストハブ、17億円の資金調達を実施

事業内容: カード関連事業

調達金額: 17億円

引受先: みずほ銀行、三井住友銀行、きらぼし銀行、日本政策金融公庫

今後の展望: 取扱品の拡充、カードECの成長、海外展開の加速

トラストハブは、トレーディングカードを中心としたエンターテイメント関連のサービスを展開しています。複数の事業を展開していますが、中心としているのは、トレーディングカードに関わるウェブサービス「Clove」です。「Clove」ではトレーディングカードの売買が可能で、豊富な品ぞろえと取引の簡便さが特徴です。「Cloveオリパ」という、独自に複数のカードを封入した非公式パックも販売しており、ゲームのような派手な演出や、不要なカードをポイントに変えられる機能があります。

他にも、オンラインではない実店舗として「Clove base」を秋葉原やなんばに出店しているほか、高額なカードの所有権を複数人で取引、保有できる共同保有プラットフォーム「alty」も展開しています。トラストハブは、取扱品をカード以外にも拡充していくことで、さらなる展開を目指しています。

コマースプラットフォームの構築を目指すヨセミテ、3.1億円の資金調達を実施

事業内容: コマースプラットフォームの開発・運営

調達金額: 3.1億円

引受先: B Dash Ventures、Dual Bridge Capital、Dawn Capital等

今後の展望: 製造、物流、販売機能の強化

ヨセミテは、製造から物流、販売に関わるコマースプラットフォームの構築を目指すスタートアップです。昨年末には、プラットフォーム「YOSEMITE」のベータ版がリリースされました。「YOSEMITE」の特徴は、オリジナルグッズを簡単に製作できるうえ、EC販売、配送まで、単一アプリ上で完結できることです。

「YOSEMITE」では、カタログから約100種類の商品を選び、エディタで好みのデザインに仕上げることで、すぐに物販をスタートできます。仕入れ、在庫管理、配送業務はすべてヨセミテ側が担ううえ、販売手数料もかからないため、簡単かつローコストでオリジナルグッズの販売が可能です。この特徴から、消費者である個人が、クリエイターとしても発信・販売側にもなれる「クリエイターエコノミー市場」におけるマーケットとして、注目を集めています。

メタバースサービス「メタテル」を提供するUrth、6,000万円の資金調達を実施

事業内容: メタバース事業、ブロックチェーン事業

調達金額: 6,000万円

引受先: Iceblue Fund有限、90s1号投資事業、三井住友銀行

今後の展望: サービスの開発、マーケティング及び人材採用、新規事業への投資

Urthは、建築士のポテンシャルをメタバース空間デザインに活かすことを目指すスタートアップです。ビジネスでの使用を前提にしたメタバースシステム「メタテル」を提供しているほか、建築家やデザイナー向けの業務管理システム「7kake」を開発中です。

「メタテル」はカスタマイズ性の高さを特徴とするサービスで、建築家と相談しながら、企業ごとの事業課題に合わせた空間と機能を実現できます。Urthの自社プラットフォームに空間を構築できるほか、「fortnite」や「Roblox」などのプラットフォームにも対応可能です。「7take」は、発注や受注、契約や支払いがオンラインで完結でき、3Dデータをシェアできる管理システムで、VR建築の設計などの仕事を意識した設計になっています。これらのサービスにより、日本に多くいる建築士のポテンシャルを新たな価値に変換することを目指しています。

まとめ

9月30日から10月4日の資金調達例をまとめました。

プラットフォームに関連する事業は、毎週のように資金調達に成功しています.。DXが進んでいない領域でのプラットフォームの普及は注目を集めており、助太刀はその一例と言えるでしょう。また、トラストハブはプラットフォームの多角的展開から注目を集めています。

クリエイターエコノミーやメタバースなど、新しい領域で利用されるプラットフォームも、資金調達に成功しています。

「Plus Startup」では、今後も資金調達例を紹介してまいります。

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