スタートアップ資金調達リサーチ【Week : 6/17-6/21】今週はAI関連のニュースをピックアップ!

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6月も後半に差し掛かり、様々な分野で活躍するスタートアップ企業が引き続き資金調達を発表しています。

今週は特にAI関連事業のニュースが多く発表されました。そこでこの記事では、6月17日から6月21日の間にリリースされた、AI業界の資金調達ニュースをまとめています。また、それぞれの事業内容、調達金額、今後の展望について解説いたします。

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自動運転の民主化を目指すティアフォー、85億円の資金調達 

事業内容 : 自動運転プラットフォーム、ウェブサービス開発事業、自動運転システム開発キット販売事業、自動運転技術の教育事業

調達金額 : 85億円

引受先 : いすゞ、大成建設、三菱商事、スズキ

今後の展望 : 電動化モジュールの提供、自動運転レベル4の基準に対して認証可能な開発運用フレームワークの開発、自動運転の社会実装

ティアフォーは、自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を先導してきた、自動運転の一般化を目指すディープテック企業です。ソフトウェア開発に加え、通信や保険、リスク管理などを含めた自動運転システムの商用化事業を進めています。

「Autoware」は、名古屋大学、長崎大学、産総研による共同成果の一部として無償公開された、オープンソースの自動運転用ソフトウェアです。センサを利用して周囲の情報を集め、自車位置や周囲物体を認識しながら、カーナビから与えられたルート上を自律走行できるAIです。ティアフォーは、これを活用したソフトウェアプラットフォームを自社製品として提供しています。

VRやAIを利用した英会話アプリを開発するPlusOne, Inc.資金調達を実施

事業内容 : VR/AR・人工知能技術を活用した教育のコンテンツの企画・開発・販売

調達金額 : 非公開(累計調達額は約8億5000万円)

引受先 : ドワンゴ

今後の展望: 開発・販売体制の強化、教育機関向けへの販売を拡大

PlusOne, Inc.は、VR技術とAI技術を応用した英会話アプリ「Smart Tutor」および「Smart Tutor Lite」を開発しています。本社は米国ロサンゼルスにあり、日本支社「プラスワン・ジャパン」が東京都港区にあります。

今回資金調達を行ったドワンゴは、ネットの高校「N高等学校」「S高等学校」を運営しており、PlusOne,Inc.は連携を強めていく方針です。PlusOne,Inc.は以前からドワンゴ運営の高校に製品を提供してきましたが、今後さらに教育機関向けの販売を拡大することを目指しています。

世界の森林保全と森林管理の効率化を目指すDeepForest Technologies、約2億円の資金調達を実施

事業内容 : 林業や炭素吸収量の推定、生物多様性保全活動、環境問題解決

調達金額 : 約2億円

引受先 : 環境エネルギー投資、バイオ・サイト・キャピタル&SBI地域活性化支援、三菱UFJキャピタル、中信ベンチャーキャピタル、京信ソーシャルキャピタル

今後の展望 : 事業拡大、海外展開、システム開発、Webプラットフォーム開発、人材採用

DeepForest Technologiesは、森林保全と森林管理の効率化を目指し、リモートセンシングのデータから、AIを使用した森林解析を行う技術を有するスタートアップです。代表の大西氏は京都大学在学中、ドローンからAIを用いて森林の樹木を識別する技術を開発しています。その技術を活かし、各種サービスを展開しています。

現在提供されているのは、ドローンを用いた森林解析ソフトウェア『DF Scanner』および『DF LAT』です。市販のドローンを使って、樹種やサイズなどの森林の現状を木一本単位で把握できます。市販のドローンを使って、樹種やサイズなどの森林の現状を木一本単位で把握することができます。DeepForest Technologiesは、さらなる精度向上やサービスの拡充を目指しています。

ビデオ通話ツールを提供するクアンド、2.4億円の資金調達を実施

事業内容 : 現場の判断を加速する遠隔支援ツールSynQ Remote(シンクリモート)の開発及び提供

調達金額 : 2.4億円

引受先 : 三菱UFJ銀行、日本政策金融公庫、Flex Capital、Siiibo証券

今後の展望 : 人材採用、機能開発

クアンドは、建設や製造等の現場に特化したビデオ通話ツール「SynQ Remote(シンクリモート)」を開発しています。現場で働く人々が、場所や時間を選ばないコミュニケーションを実現することで、現場の作業を円滑化することを目指しています。パソコンやスマホを使用するため、簡単に導入できることも特徴です。

AI技術は、画像判定/診断機能や、音声のテキスト化、AI議事録機能に使用されています。これらの機能を合わせて、現場コミュニケーションの円滑化に加えて、口伝で伝えられてきた現場の技術をナレッジ化することも可能にしています。

まとめ

6月17日から6月21日の、AI関連企業の資金調達例をまとめました。

自動運転や教育、環境保全、コミュニケーションツールなど、様々な分野でAIの技術が使用されていることがわかります。各業界でAI技術の応用が進んでいることがわかります。

「Plus Startup」では、今後も資金調達例を紹介してまいります。

Plus Startupは先端技術領域に特化したキャリア支援サービスです。

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