スタートアップ資金調達リサーチ【Week : 5/20-5/24】

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5月も下旬に入りましたが、引き続き様々な分野で活躍するスタートアップ企業が資金調達を発表しています。

この記事では、5月20日から5月24日の間にリリースされた資金調達ニュースをまとめています。また、それぞれの事業内容、調達金額、今後の展望について解説いたします。

About

ARスポーツ「HADO」をグローバル展開するmeleap、資金調達を実施

事業内容: ARスポーツ・エンターテインメント事業

調達金額: 非公開(累計調達金額は31億円)

引受先: QC Investment、ニッセイ・キャピタル、新潟ベンチャーキャピタル、日本政策金融公庫

今後の展望: 新規AR競技・機能の開発、Live Entertainment事業のリーグ拡大、フラッグシップショップ「HADO Arena上海店」の開設、優秀な人材の採用

meleapは、「テクノスポーツで世界に夢と希望を与える」というビジョンのもと、世界39カ国にARスポーツ「HADO」を展開しています。「HADO」は、頭にヘッドマウントディスプレイ、腕にアームセンサーを装着して楽しむARスポーツで、体を使って楽しめる新感覚のeスポーツです。

「HADO」をプレイするための施設を全国、海外に展開しているほか、大会を開催したり自治体やIPとのコラボを展開するなど、多角的に事業を行っています。

ウェルビーイング経営支援のラフール、資金調達を実施

事業内容: メンタルデータテック®︎事業、採用支援事業、保育園事業

調達金額: 非公開(累計調達額は30億円)

引受先: 非公開(投資家および金融機関)

今後の展望: プロダクト・研究開発、人材確保

ラフールは、肉体と精神面、社会的な面でも充実感を持って働けるよう組織の環境を整える、ウェルビーイング経営を様々な形で支援しています。主力事業である「ラフールサーベイ」は、独自の設問によって組織と働く個人のデータを可視化する組織改善ツールで、データ面からウェルビーイング経営を支援します。

また、昨年は採用適性検査の「テキカク」をローンチし、採用の面からもウェルビーイング経営をサポートしています。今年はウェルビーイング経営の研究機関「LAFOOL lab.」を立ち上げており、今後さらなるサービス展開が期待されます。

対話型音声AI SaaSのIVRy、30億円の資金調達を実施

事業内容: 電話DXの開発・提供

調達金額: 30億円

引受先: ALL STAR SAAS FUND、フェムトグロース・スリー投資事業有限責任組合、SMBCベンチャーキャピタル、BRICKS FUND TOKYO、Boost Capital

今後の展望: 人材採用、マーケティング及びセールス費用

IVRyは「電話」を起点としたAIプロダクトを展開しており、省人化が進んでいない電話関係業務のDXを目指しています。取り組みの一環として、大規模言語モデル(LLM)を活用した音声対話AIの機能開発を行っており、対話型音声AI SaaS「IVRy」としてローンチしています。

「IVRy」では、様々なAI機能を組み合わせた複合AIシステムを利用することで、様々な電話業務を自動化することに成功しています。具体的には、通話データのテキスト化や、電話上での自動予約、注文が可能です。業種を問わずに適用できることが強みで、今後さらに様々な業界へとセールスを広げることを目指しています。また、グローバル展開も視野に入れているとのことです。

NFT×地方創生を目指すあるやうむ、1.17億円の資金調達

事業内容: NFTを活⽤した地方創生コンサルティング・開発

調達金額: 1.17億円

引受先: ごうぎん Skyland Next Fund、北海道ベンチャーキャピタル、FLICKSHOT、札幌イノベーションファンド、iU Z investment、他個人投資家

今後の展望: 公共領域全体でのNFT・DAOソリューションの展開

あるやうむは、札幌を拠点とするWeb3技術に秀でたITスタートアップです。公共事業とNFT・DAOを融合させることで地方創生を達成することを目指しており、すでに北海道滝川市や滋賀県甲賀市など、全国の自治体とコラボしています。

あるやうむの主要プロジェクトは、「ふるさと納税 × クリエイター」と「地域おこし協力隊DAO」です。「ふるさと納税 × クリエイター」では、ふるさと納税をした人限定でイラストNFTを配布するなどの取り組みを行っています。「地域おこし協力隊DAO」では、Web3技術を活かしたコミュニティ創出を推進しています。

ソーシャル投資アプリのWoodstock、5億円の資金調達

事業内容: 投資アプリの開発、運営

調達金額: 約5億円

引受先: デライト・ベンチャーズ、ソニーイノベーションファンド 、自然キャピタル、Indicator、 Moonbase 、Plug and Play、Coral Capital 、インキュベイトファンド 、Kindred Ventures

今後の展望: アプリ開発、新たな金融商品の取り扱い、採用活動の強化

Woodstockは、1000円から米国株投資ができるZ世代向け投資アプリ「woodstock.club」を開発、運営しています。「woodstock.club」は投資を行うだけではなくSNS型の機能も有しており、ポートフォリオシェアやタイムラインなどの交流機能や、マッチングアプリのように銘柄と出会えるマッチングライブトレード機能が使えます。

特に投資の経験がない若い層への訴求力が強みで、口座開設者の約75%が39歳以下の若年層であり、投資未経験者が70%以上を占めています。今回の資金調達に合わせてUIをよりシンプルに改良しており、投資未経験者でも使いやすいよう工夫をしていく方針です。

シルクタンパク質研究開発型スタートアップ企業NEXT NEW WORLD、資金調達を実施

事業内容: シルクタンパク質の研究開発

調達金額: 非公開(累計調達金額は2億円)

引受先: 15th ROCK、ポーラ・オルビスホールディングス、西川コミュニケーションズ

今後の展望: 人材採用・研究開発の強化

NEXT NEW WORLDはシルクのタンパク質を研究・開発しており、研究成果を活かしヘルスケア、美容領域の事業を行っています。また、群馬県桐生市にて自社養蚕農家を営んでおり、シルクに関して専門性を有しています。

販売事業においては、特許シルク原料や、シルクタンパク質を含んだペット用のフード、サプリメントを販売している他、将来的には人間用の機能性原料としての導入を目指しています。また、シルクの用途を探る研究開発を海外の研究機関と共同で行っており、シルクのサステナビリティと利用可能性を追求しています。

まとめ

5月20日から5月24日の資金調達例をまとめました。

今週は、各分野からの先進的な試みが資金を多く集めていました。AR技術を利用したスポーツやWeb3技術による地方創生など、新しいテクノロジーを利用したサービスが注目を集めています。

電話や投資などの既存分野に注目した新しいサービスが生まれているほか、シルクタンパク質の研究など化学分野でも注目を集める技術があります。

「Plus Startup」では、今後も資金調達例を紹介してまいります。

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