スタートアップ資金調達リサーチ【Week : 4/22-4/26】

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4月も第4週に入りましたが、引き続き様々な分野で活躍するスタートアップ企業が資金調達を発表しています。

この記事では、4月の第4週、22日から26日の資金調達ニュースをまとめています。また、それぞれの事業内容、調達金額、今後の展望について解説いたします。

About

エネルギー卸取引マーケットプレイスを運営するenechain、60億円の資金調達

事業内容: エネルギー卸取引マーケットプレイスの運営

調達金額: 60億円

引受先: DCMベンチャーズ、Minerva Growth Partners、JPインベストメント、Soros Capital Management、JERA、K4 Ventures、中国電力、中部電力ミライズ、北海道電力、大阪ガス、東京ガス、住友商事、三菱商事、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、三井住友信託銀行、三菱UFJキャピタル

今後の展望: 開発、機能追加、マーケティング、採用

enechainは、電力から燃料、環境価値まで、あらゆるエネルギーの価値を交換できる、誰にも開かれたフェアなマーケットを創設することを目指しています。電力や燃料、環境価値といったエネルギー商品をオンライン上で売り買いできるマーケットプレイス、「eSquare」などを開発しています。

決済サポート機能、取引支援アプリケーション、データサービスといった、エネルギー取引を支援する付加サービスを展開しており、日本の豊かな経済とサステナブルな社会を実現することを目指しています。

企業データ関連のサービスを展開するprimeNumber、20億円超の資金調達を実施

事業内容: データ支援サービスの開発、コンサルティング及びエンジニアリングサービス

調達金額: 20億円以上

引受先: Coral Capital・JPインベストメント、SMBCベンチャーキャピタル、One Capital、みずほキャピタル、Salesforce Ventures、日本政策金融公庫、商工組合中央金庫、静岡銀行、東日本銀行

今後の展望: 開発およびビジネス推進体制の強化

primeNumberは、データ基盤の総合支援サービス「trocco」の開発・運営を手がけており、ビジネスへのデータ活動を支援しています。また、データテクノロジー領域での専門性を活かし、課題解決のためのコンサルティングや、エンジニアリングサービスも提供しています。

グローバルな展開も重視しており、韓国では現地のSIerやSaaSとパートナー契約を締結。またインドでも現地チームを発足するなど、アジア圏での活動に力を入れています。

家計簿プリカを提供するスマートバンク、11.5億円の資金調達を実施

事業内容: 家計簿プリカ「B/43(ビーヨンサン)」の運営

調達金額: 11.5億円

引受先: 商工組合中央金庫、三菱UFJ銀行、JA三井リース、紀陽銀行、北國銀行

今後の展望: 平常運転資金、プロダクト開発、人材獲得

スマートバンクは、プリペイドカードと家計簿アプリがセットになった新しい支出管理サービス、「B/43(ビーヨンサン)」を開発、運営しています。プリペイドカードを使い買い物をすることで自動的にアプリに取引が記録されるため、簡単に支出が管理できることが特徴です。

家計管理の利便性を高めることを重視しており、夫婦やカップルが使用できる「B/43ペアカード」や、親子で使える「B/43ジュニアカード」などを提供。家計管理に特化したサービスで、ユーザーにとっての利便性を高めています。

生成AIを活用した完全自動運転車両の開発に取り組むチューリング、30億円の資金調達を実施

事業内容: AIによる自動運転車両の開発

調達金額: 30億円

引受先: ANRI、デジタルハーツホールディングス、DIMENSION、未来創造キャピタル、みずほキャピタル、NTTドコモ・ベンチャーズ、ヤンマーベンチャーズ、Z Venture Capital

今後の展望: 技術構築、開発、人材採用

チューリングは、周囲の情報を収集し理解するマルチモーダル生成AI「Heron」を開発しており、このAIを利用し、自動運転が可能な自動車車両を実現することを目指しています。

チューリングが目指しているのは、カメラから取得したデータのみでステアリング、ブレーキ、アクセルなど、運転に必要なすべての判断をAIが行うE2E(End-to-End)の自動運転です。走行データが存在しない状態でも安全に走行できる自動運転車を実現させることで、あらゆる状況で走れる完全自動運転を達成することが目標です。

オープンデータを活用し採用支援・営業支援を行うXAION DATA、資金調達を実施

事業内容: オープンデータを活用したサービスの開発及び、データを活用したAI/DATAソリューションの提供

調達金額: 不明、累計調達金額は4.5億円

引受先: SBIインベストメント、Angel Bridge、SMBCベンチャーキャピタル

今後の展望: 新サービスの開発体制の強化、採用強化

XAION DATAは、ウェブ上に分散しているデータを収集・統合化する特許技術を用いて、採用および営業の支援を行うプラットフォーム、「AUTOHUNT」「AUTOBOOST」を開発しています。また、このプラットフォームを活かしたソリューション事業も展開しています。

プラットフォームの技術基盤はAI技術やデータ技術であり、データの構造化や統合AI技術といった領域で特許を取得しています。これらの技術により、人材や企業の情報を効率的に検索することができます。

メタバースでメンタルを整えるMentaRest、約1億円の資金調達を実施

事業内容: メタバースでメンタルを整える「MentaRest」の開発・提供

調達金額: 約1億円

引受先: Open Network Lab・ESG1号投資事業有限責任組合、DGインキュベーション

今後の展望: プロダクトの開発と拡張、サービス効果検証

MentaRestは、メタバース空間におけるアバターカウンセリングサービスである「Mentarest」を開発し、メンタルヘルスにとどまらず、キャリア形成などの研修プログラムを展開しています。心理学の専門的な知見も反映されており、「臨床心理士」や「公認心理師」の資格保有者がカウンセラーとして在籍しています。

MentaRestは、一般的なカウンセリングにおける心理的なハードルの高さを払拭するために、アバターを利用した3D空間でのカウンセリングを実践しています。一般だけでなく企業での利用も進んでおり、従業員のウェルビーイング向上やパフォーマンス向上を目指しています。

まとめ

4月第4週の資金調達例をまとめました。

AIやデータといった領域をビジネスに活かすスタートアップが大きな注目を集めており、その利用方法も、自動運転や採用、営業支援に至るまで多岐に渡っています。IT技術の応用はさらに進んでおり、また、メタバース×カウンセリングなど新しいサービスも登場しています。

「Plus Startup」では、今後も資金調達例を紹介してまいります。

Plus Startupは先端技術領域に特化したキャリア支援サービスです。

ブロックチェーン、メタバース、AIを中心とした先端技術領域のスタートアップやベンチャー、大手企業の新規事業開発部門への転職や業務委託の案件紹介を得意としております。以下、無料キャリア・転職相談より気軽にお問い合わせください。

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