4月も第3週に入りましたが、引き続き様々な分野で活躍するスタートアップ企業が資金調達を発表しています。
この記事では、4月の第3週、15日から19日の資金調達ニュースをまとめています。また、それぞれの事業内容、調達金額、今後の展望について解説いたします。
マッチングプラットフォームのZehitomo、11億円の資金調達を完了
事業内容: 顧客獲得プラットフォーム「ゼヒトモ」の企画・開発・運営
調達金額: 11億円
引受先: Darwin Venture Management、Kakao Investment、りそなキャピタル株式会社、DG Daiwa Ventures、環境エネルギー投資
今後の展望: UI/UXの強化
Zehitomoは、仕事を頼みたい依頼者と、各業種のプロフェッショナルをつなぐマッチングプラットフォーム、「ゼヒトモ」を運営しています。地域の暮らしに密着したローカルサービスをオンライン化することで、中小事業者やフリーランスの課題解決を目指しています。
「ゼヒトモ」の特徴は、決済から手数料を受け取るのではなく、依頼に対して見積もりを送る際に応募課金する仕組みになっていることです。これにより、プロにとっては低コストで新規顧客を獲得できます。また、マッチングにはAIが使用されており、顧客やプロを迅速に探すことができます。
卸売・仕入ワンストップ取引のgoooods、6.7億円の資金調達
事業内容: B2Bコマースプラットフォームの提供
調達金額: 6.7億円
引受先: Angel Bridge、XTech Ventures、Vela Partners、Incubate Fund US
今後の展望: コミュニティのさらなる推進
goooodsは、卸売りと仕入れがワンストップで完結するプラットフォーム、「グッズ」を運営しています。「グッズ」は新規取引先がみつかる「マーケットプレイス機能」と、受発注・経理業務を行う「バックオフィス業務自動化」の二つの機能を持ち、取引を一か所で完結できます。
goooodsはオンライン卸売サイトにとどまらず、卸売産業の中長期的な改革を目指しています。卸売産業は営業利益率が相対的に低い現状があり、社員一人当たりの顧客数を最大化することを目指しています。
2.5次元IPのプロデュースを展開する株式会社ウタイテ、10億円の資金調達を実施
事業内容: 2.5次元IP開発、運営
調達金額: 10億円
引受先: グロービス・キャピタル・パートナーズ、ジャフコグループ、前澤ファンド、ごうぎんSkyland Next Fund、Z Venture Capital、DIMENSION、Tycoon Capital、MIXI、XTech Ventures、W fund、ユナイテッド、その他複数投資家
今後の展望: IP開発、運営、展開、ライブ開催、又プラットフォームの構築
ウタイテは、音楽やストリーミングなどに関連する領域のクリエイターを支援し、ライブ開催やプラットフォームなどの機会を提供するエンターテイメント企業です。新規IP開発も手がけており、すでに三回オーディションを開催しています。
ウタイテは2022年12月創業の企業で、現在は所属タレントがいませんが、すでに200人以上がオーディションを受けています。年内の自社タレントのデビューを目指しており、これからの動向が注目されます。
サプライチェーンリスク管理サービスを提供するResilire、6.2億円の資金調達を実施
事業内容: サプライチェーンリスク管理サービス『Resilire』の開発、運営
調達金額: 6.2億円
引受先: DNX Ventures、Archetype Ventures、DEEPCORE
今後の展望: 機能拡充、組織体制強化
Resilireは、サプライチェーンリスクを管理するSaaS、「Resilire」を提供しています。「Resilire」はサプライチェーンの可視化、国内外のリスク検知、有事の際の影響調査などの機能を備えており、感染症や自然災害などのリスクを可視化できます。
特に製造業界に強みをもっており、すでに小野薬品やSEKISUIなどの企業に導入されています。Resilireはリスク管理の先にさプ愛チェーン全体の最適化を構想しており、今後機能を拡充していく計画になっています。
オンチェーン・アイデンティティプラットフォームを開発するJoba Network、資金調達を実施
事業内容: 分散型プラットフォームの開発、運営
調達金額: 未公開
引受先: Decima Fund
今後の展望: インフラ構築
Jaba NetworkはWeb3のスタートアップであり、ブロックチェーンと人工知能によって稼働する分散型プラットフォームを運営しています。プラットフォームはビジネス特化型になっており、資格や経験に基づいて、フリーランスの労働者と事業者を結びつけます。
Jaba Networkは、プロと事業者をつなげるプラットフォームとして、Web3におけるLinkedInのような存在を目指しています。ブロックチェーン技術を応用しているため、分散型のプラットフォームになっており、プロがオンチェーンでの評価を獲得できるという強みがあります。
まとめ
4月第3週の資金調達例をまとめました。
IT技術を既存の業界に応用した企業が注目を集めており、特に特定用途に特化したプラットフォームには、大きく投資が集まっています。
「Plus Startup」では、今後も資金調達例を紹介してまいります。
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