スタートアップ資金調達リサーチ【Week : 3/25-3/29】

  • URLをコピーしました!

3月も最終週に入りましたが、引き続き様々な分野で活躍するスタートアップ企業が資金調達を発表しています。

この記事では、3月の第4週、25日から29日の資金調達ニュースをまとめています。また、それぞれの事業内容、調達金額、今後の展望について解説いたします。

About

日本発のクラウドセキュリティ「Cloudbase」、1億円の資金調達を実施

事業内容:クラウド領域におけるセキュリティプラットフォーム「Cloudbase」の運営

調達金額:1億円、累計調達額は13.9億円 

引受先: SuMi TRUSTイノベーション、サーバーワークス、デライト・ベンチャーズなど

今後の展望: 人材採用、技術・組織開発への投資

Cloudbaseは、クラウドセキュリティプラットフォームの「Cloudbase」を運営する企業です。「Cloudbase」は、各クラウドのリスクをスキャンし、クラウドの構成ミスや脆弱性を検出できるプラットフォーム。専用のソフトをインストールする必要のない、「エージェントレス」で動作することが特徴です。

すでに企業では導入が進んでおり、スズキやTOPPANなどの大企業での採用実績もあります。Cloudbaseはこのプラットフォームで、「日本企業が世界を変える時代をつくる」ことを目標にしています。

AI医療機器開発のアイリス、シリーズDにおける資金調達総額が50億円に到達

事業内容:AIを活用した医療機器の開発

調達金額: 不明、累計調達金額は50億円

引受先: デットファイナンスなど

今後の展望: データベース及びAIの研究開発、製品の普及促進

アイリスは、病院や医師向けのAI関連機器を開発するスタートアップ企業です。2022年には咽頭内視鏡システムの「nodoca」を発売し、AIを利用したインフルエンザの診断に貢献しています。

医療従事者や行政出身者、データサイエンティストなどのプロフェッショナルが集まるアイリス。AIを活用し、医師の持つ技をデジタル化し、「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。」ことを目標としています。

再エネ発電事業プラットフォームのTensor Energy、4.5億円の資金調達を実施

事業内容:発電所と蓄電池の財務と電力を管理するクラウドプラットフォームの開発

調達金額:4.5億円

引受先: デライト・ベンチャーズ、ジェネシア・ベンチャーズ、DNX Ventures、FFGベンチャービジネスパートナーズ、Plug and Play Japan

今後の展望: 人材採用による組織体制の強化、プロダクトとサービスの開発

Tensor Energyは、再生可能エネルギー発電事業を統合管理するプラットフォーム、「Tensor Clowd」を開発、運営する企業です。「Tensor Clowd」は、電力市場の価格予測や発電量予測、蓄電池の充放電スケジュール最適化などを、AIを活用したモデルで計算します。

再生エネルギーに関する業務を自動化することで、持続可能なエネルギーを必要なところに届けられるようにすることを目指しています。

「世界のおいしいを、進化させるパートナー。」のテックマジック、シリーズCラウンドで25.4億円を調達

事業内容:調理・業務ロボットの開発

調達金額: 25.4億円、累計調達金額は44億円

引受先: キユーピー、味の素、フジマック、オリエンタルランド・イノベーションズほか8社

今後の展望: 研究開発、新規事業開発、製造保守体制構築、採用強化

TECHMAGICは、調理ロボットの開発により、食品業界における省人化、効率化を目指す企業です。ハードウェア面でもソフトウェア面でも技術を有しており、最新のAI技術とロボット技術を融合したプロダクトを開発しています。

同社は、「世界のおいしいを、進化させるパートナー。」というビジョンを掲げており、飲食チェーン店の厨房内における一連の調理工程や、セントラルキッチンや食品工場等で発生する単純業務を自動化することに取り組んでいます。

食品産業のDXをすすめる株式会社for Crafts、シードラウンドで資金調達を実施

事業内容:食品産業のDX化

調達金額: 非公開

引受先: サイバーエージェント・キャピタル、デジタルHD創業者 鉢嶺登氏

今後の展望: プロダクト開発、オペレーション構築

for Craftsは、食品産業のDX化を目指す企業です。食品産業において非効率なオペレーションや取引構造が残っていることが課題としており、商品開発の経験・知見・データを共通試算とすることで解決を目指しています。

現在は、食品メーカー向けクラウド規格書ソフト「quote」を開発、提供しています。このソフトは、自社の商品を登録するだけで、商談で用いる資料や、通関に必要な資料へ、出力、共有することができるものです。

まとめ

三月最終週の資金調達例をまとめました。

今週は、AI技術やクラウドサービスなどのIT最先端技術と、既存の産業(食品、医療、エネルギー)をつなげるような企業の資金調達例が目立ちました。

「Plus startup」では、今後もスタートアップの資金調達例を紹介して参ります。

Plus Startupは先端技術領域に特化したキャリア支援サービスです。

ブロックチェーン、メタバース、AIを中心とした先端技術領域のスタートアップやベンチャー、大手企業の新規事業開発部門への転職や業務委託の案件紹介を得意としております。以下、無料キャリア・転職相談より気軽にお問い合わせください。

あわせて読みたい
無料キャリア・転職相談はこちらへ 【30秒で登録完了】具体的な求人/転職相談はもちろん、スタートアップ周辺の話が聞きたい、興味が出てきたなど、      お気軽にお申し込みください。転職・副業・...
Share Please
  • URLをコピーしました!
About