2/12〜16の間に発表された資金調達の中で、スタートアップによる資金調達を抜粋して紹介します。
①ホテル・旅館ギフトサービス「StayGift」を提供する株式会社トリピが1.5億円超の資金調達
株式会社トリピは、ホテルギフトサービス「StayGift」を運営しています。今後のサービス拡充のため、今回新たに1.05億円の資金調達を行いました。これにより、シードラウンドの累計資金調達額は1.5億円を超えています。
同社が運営する「StayGift（ステイギフト）」は、ホテルや旅館の宿泊チケットをギフトとして送ることができるサービスです。宿泊日時を指定する必要はなく、オンラインで完結。超一流ホテルを含めた大手ブランドから老舗地旅館まで幅広く網羅しています。
コロナ終焉に伴い旅行事業が活発化する中、更なる成長を目指してサービスを拡充します。
②塾選びをサポートする「塾選」を提供する株式会社DeltaXが10億円の資金調達
株式会社DeltaXが提供する「塾選」は、受験生の塾選びをサポートする学習塾検索サービスです。志望校に対して自分に合った塾選びを提案し、受験生を合格へ導きます。約10万件にも及ぶ掲載数を誇り、塾の基本情報に留まらず合格体験記や口コミなど、充実したコンテンツを備えています。
受験生にとって、塾の選択は進路への合否に直結します。現状のサービスでは、膨大な情報の中から純度の高い情報を得ることが困難です。「塾選」では、このような弱点をカバーすることが可能で、受験生と教育機関との架け橋になります。
今回の投資は今後の事業展開に向けての人材活用や開発、マーケティングに活用されます。
③プロダクト開発組織に向けたサイバーセキュリティ関連事業を展開する株式会社Flatt Securityが約10億円の資金調達を実施。株式取得によりGMOインターネットグループへ
株式会社Flatt Securityは、グローバルに通用するプロダクト・サービスの提供をコンセプトに成長しているセキュリティベンダーです。
同社は、セキュリティ関連製品を自社で開発・提供し、セキュリティの全弱性診断やコンサルティングまで幅広く手がけています。従来の事業で得たプロダクトセキュリティのプロフェッショナルとして、知見やノウハウを活かし、日本国内にとどまらず世界のセキュリティシステムの発展に尽力します。
今回の投資に際して、GMOインターネットグループが既存発行株式の66.6%を取得しました。これによりFlatt Securityも同社グループへ参画します。
④営業データプラットフォームを運営する株式会社インフォボックスが6.6億円の資金調達を実施
株式会社インフォボックスは、プレシリーズAで6.6億円の資金調達を実施しました。これにより、同社の累計の資金調達額が7億円を超えました。
同社が運営する営業プラットフォームでは、BtoBマーケティング市場において売り手と買い手の架け橋となり、「効率的な営業活動」と「サービスの情報提供」を実現しています。
今回の資金調達は、人材確保や企画・開発体制の拡充に充てられます。
⑤名古屋大学発のスタートアップ企業、アイクリスタルが2.7億円の資金調達
AIを活用した製造プロセス最適化を支援するアイクリスタル株式会社が2.7億円の資金調達を実施しました。
アイクリスタルは、名古屋大学東山キャンパスに本社を置き、同大学の研究室と提携の上運営しています。また、同大学の学部生と大学院生をインターンとして迎え、人事材育成にも取り組んでいます。
アイクリスタルでは、プロセスインフォマティクスと呼ばれる技術を提供し、工業分野での適切な製造手順の導出を支援します。従来の「職人の勘」ではなく「蓄積されたデータに基づいた論理的なソリューション」を提案し、データ駆動型の製造業の実現を目指します。
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